慢性合併症の種類
高血糖状態が長い間続くと確実に起こります。
合併症による症状は不快で生活の質を損なうだけでなく、
時に突然死など命に関わることもあります。
糖尿病は血管と神経を侵す病気です
■ 三大合併症
神経障害→合併症の初発症状として多く発症します
網膜症→最悪の場合失明します。大人になってからの失明原因の第一位です。
腎 症→最悪の場合尿毒症で透析になります。透析導入患者の1/3を占めています。
■ その他の合併症
*動脈硬化→糖尿病だけでなく境界型(予備軍)の段階から進行が早まります。
*糖尿病性壊疽→あらゆる合併症の寄せ集めの結果です。
*白内障・緑内障
*感染症
放っておくと・・・
動脈硬化(予備軍) ⇒ 5年:神経障害 ⇒ 7年:網膜症
⇒ 10年:腎症 ⇒ 20~30年:末期合併症
初期の合併症は血糖コントロールにより進行は防げます。
ところがある段階を越えるとどんなに血糖コントロールをよくしても
どんどん進行していってしまいます。
現時点では残念ながら進行した合併症を治す(元の状態に戻す)ことはできません。
そこまで進行する前の、早期発見・予防(血糖コントロール)が重要です。
≪壊疽(エソ)≫
慢性合併症の寄せ集めであり、なれの果てとでもいうべきものが壊疽です。
手後れになると最悪の場合足を切断しなければならないこともあります。
普段から足を清潔に保ち、また毎日必ず足を観察して下さい。
●壊疽の起こる機序
■ 神経障害
温痛覚の低下によりケガ・火傷に気が付かない、深爪
タコ(胼胝)ができやすい、関節・足の変形
自律神経障害による発汗減少のため、皮膚の乾燥・亀裂を生じる
潰瘍ができても気が付かない
■ 血管障害
酸素・栄養供給が不十分
傷が治りにくい
組織での免疫能低下
■ 感染症
コントロール不良、神経障害・血管障害の存在は、感染症を起こしやすくする
ここまで進行してしまうと今まで通りの生活が難しくなるだけでなく、
どんなに頑張っても元の健康な状態には戻れません。
足を切断・・・という事態にならないように初期から進行させないように
気を付けましょう。
